単純 な知覚

現代の国際社会や人権思想が到達した平和主義・理性尊重も、人間の動物的・本能的な攻撃性の抑制の側面を持つが、『文明の進歩・文化の発達』とい うのは

『人間と自然(動物)との間に利便・モノ・洗練・上品の衝立(ついたて)を置いて遮る営為や世界観』であるから、髭・腋毛・脛毛といった動物的自然 の所産を隠蔽する美の方向性が生まれてもおかしくない。
また人間の知覚は元々『つるつるのテクスチャ』をザラザラした凹凸のあるテクスチャよりも好ましい 刺激として受け取る傾向が確認されていたりもする。
体毛と性的魅力については、類人猿から分岐した初期の人類は腋毛・陰毛が性フェロモンの拡散や体温の調整に役立っていたという仮説もあるが、現代 では女性の体毛処理はジェンダー的規範やマナーのような受け取り方がされやすいことや、見かけがすべすべしているほうが清潔・綺麗に見えて良いという単純 な知覚をする人が増えたことの影響もあるのだろう。
逆に、『腋処理のマナー化・一般化』の反動を受けて、腋以外は身綺麗にしている女性が毛を生やしている(その羞恥心のイマジネーションが刺激され る)といった腋毛のフェチシズム(物神崇拝)もあるなど、性的魅力やセクシャリティにおける評価・印象は一義的とまでは言えない。