礼儀正しく丁寧に

織田信長に包囲された石山本願寺に兵糧を運びこむための二度にわたる木津川の海戦は有名らしい。
木津川の戦いでは、一度目は完膚なきまでに織田の水軍を撃滅し、二度目は織田方の亀甲船という巨大戦艦に苦しめられたものの、無事に兵糧を石山本願寺に運び込むという作戦は達成している。
そのおかげで、石山本願寺に籠城しているおびただしい数の一向宗の人々が、兵糧を得て餓死せずにすんだらしい。

また、浦宗勝のエピソードで特に私が好きなのは、立花山城をめぐる戦いにおけるエピソード。
浦宗勝が、当時大友の軍勢が立てこもっていた立花山城を落城させた時に、無用な殺傷を嫌って、降伏した将兵を礼儀正しく丁寧に大友方の陣中に送り返した。

その後、今度は毛利方が不利になって、浦宗勝の籠る立花山城が大友に包囲されて孤立したが、先に助けられた大友方の武将たちが情理を尽くして降伏を勧告し、浦宗勝が降伏すると、礼儀正しく丁寧に毛利方まで護送して送り返したという。
殺伐とした戦国時代にも、そういうすがすがしい武士道があったんだなあと、感心したことがある。