歴史的な意味

僕が経済優位の政治観を取るのは、政治権力の過剰は、基本的に技術的なイノベーション(革新)や経済の発展を生み出さないからです。
西欧で封建領主が没落したのは、彼らが新たな価値を生み出す貨幣経済に適応できず、農奴に依存した農業経済に固執したからですが、真の知性とは移り変わる社会や時代に適応して正に『滅びないこと』であると思います。

古代中国で秦の中華統一を後押しした呂不偉は、商売の才覚を生かして大富豪となり、秦の始皇帝の父親・子楚に先行投資しますが、儒学と法家を修めた当時一流の知識人でもありました。

歴史的な意味での商業活動の最大のポイントは、生産者であり消費者である庶民を生み出し、経済的な自立を可能にすることで、貴族や土地への隷属から人間を解放したことにあると思います。

循環的な食べるだけの農業経済では土地のみが財の源泉ですが、土地の所有者が絶対的な権力を奮うことになります。

成長的な新たな財を生み出す商業経済では、商品を開発し売ること、市場を開拓することが財の源泉であり、大土地所有者の「富の世襲」の連鎖に楔を打ち込むことが出来ました。